未経験でも大丈夫!着物での接客サービスで身につく、”一生もの”のスキルと作法

転職ノウハウ
未経験でも大丈夫!着物での接客サービスで身につく、”一生もの”のスキルと作法

「着物には憧れるけれど、動き方や作法が難しそう……」
こんなふうに、着物での接客サービスに気後れしている方もいます。
でも、当然のことですが、料亭や旅館で働く方の多くが未経験からのスタートです。
必要なのは「自分の行動で喜んでもらいたい」という、あなたが普段から家族に注いでいる優しい気持ちだけ。
着物の貸し出しはもちろん、着付けの練習も含めて丁寧な研修があるため、思いきって一歩踏み出せば、世界はひらけていきます。
時給1,500円以上の高待遇を得ながら、凛とした美しい所作まで手に入る。そんな働き方をご紹介します。

① 着物の接客サービスとは?未経験でも始められる理由

料亭や旅館での接客サービスは、お客様のお迎え、滞在中のおもてなし、そして笑顔でのお見送りもすべて着物で行います。
敷居が高いと感じるかもしれませんが、配膳をはじめ、「家事の知恵」が活かされる場面もたくさんあります。

週1~3日から・1日4時間からの短時間勤務はもちろん、「子育ての都合」を聞いてくれる職場も多く、「子どもが学校にいる間だけ」といった働き方ができることから、主婦・主夫の方に選ばれているお仕事です。

未経験でも安心な3つのポイント:

着付けの心配がいらない

ホクハイサービスなら、着物の貸与に加えて、着方も社内の無料研修で習得してもらえます。着付けを覚えるまでは、着物を着て行うお仕事以外の、たくさんのお仕事をご紹介。着物で働く準備をしながら収入も得られるので、安心してチャレンジできます。自分で着物を着られるようになったら、私生活でも着物でお出かけできるようになっていきます。

「おもてなしのプロ」による教育

お辞儀の角度や言葉遣いなど、着物にふさわしい振る舞いを、基礎からじっくり学べる研修があります。「今さら聞きづらい正しいマナー」も、しっかり学べます。

家事の経験が武器に

お皿を置く位置、飲み物の減り具合への気づきなど、主婦・主夫の方がふだんなく行っている「気配り」を最大限に生かせます。

②着物での美しい所作。立ち居振る舞いの基本

着物での動作を身につけて、より洗練された接客サービスを提供しましょう。

歩き方

歩幅は小さく、一歩一歩しっかり踏み出すことを意識します。急ぎ足や大股はNGです。

お辞儀

お辞儀は敬意の度合いによって、3つの種類があります。
腰から上半身を傾ける角度が15度であれば会釈、30度は敬礼、45度は最敬礼。状況によって使い分けましょう。腰を傾ける動作をゆっくり丁寧に行います。

座り方

和室では、膝をついて配膳をする場面もあります。
まずは片足を半歩引き、ゆっくり膝を曲げて座りましょう。配膳の際は、着物の袖が食事の器に入らないように注意します。

③知っておきたい基礎知識。「懐石料理」と「会席料理」の違い

着物での接客サービスが必要な料亭や旅館では、「かいせき料理」を提供する場面も多々あります。
読み方は同じ「かいせき」でも、目的も中身も違う二つの料理。
こうした、友人や家族に「さすが」と褒められる知識が身につきます。

懐石(かいせき)料理:お茶を美味しく飲むための「控えめな食事」

禅僧が空腹をまぎらわせるために、懐に温かい石を入れていたことに由来しています。
食事は茶事の前に空腹を満たすためのものなので、季節感を大切にした、質素な一汁三菜が基本です。
懐石料理を配膳する際は、「音を立てない給仕」を求められます。

会席(かいせき)料理:お酒と会話を楽しむための「華やかな宴席」

料亭や旅館で目にしたり、参加したりする機会が多いのは、この会席料理を楽しむ宴会かもしれません。
会席料理は、お酒を楽しむことを前提にメニューが構成されています。
お客様のお酒の減り具合に気を配り、追加注文をスムーズに受けることも、大切な役割です。

実務のヒント

懐石料理と会席料理の一番の違いは、ご飯を出すタイミングです。
懐石料理はご飯と汁物をはじめに出しますが、会席料理では最後に出します。
「今日はどちらかな?」と意識するだけで、プロとしての視点が養われます。

④これだけ覚えればOK。食事の流れと配膳の基本

懐石料理も会席料理も、食事の流れや配膳の基本さえおさえてしまえば、それほど難しいものではありません。

懐石料理の流れ

向付(お刺身やなます)と一緒に「ご飯と汁もの」を最初に出すのが特徴です。
茶道の世界観に基づき、煮物、焼き物を経て、最後に主役の「お茶」をいただきます。

会席料理の流れ

季節感のある先付け(小鉢やおつまみ)と食前酒から始まります。
その後、椀物(お吸い物)、お造り(お刺身)、焼き物(魚や肉の焼き物)、煮物、揚げ物と続き、口直し(酢の物)をはさんで、ご飯と汁もの、お漬物、水菓子(季節の果物などの甘味)をいただきます。

配膳の基本

「ご飯は左、汁ものは右」という基本に加え、お客様が8割ほど食事を召し上がったタイミングで次のお料理を準備する、といった点に気をつけましょう。
慣れるまでは、先輩がフォローしてくれるので安心です。
配膳の際に、「本日は石川県産の」と、ひと言説明を添えるだけで、お客様はパッと笑顔になってくれるはず。
北陸の食材や、地酒をひとつ覚えるたびに、接客サービスはどんどん楽しくなっていきます。

⑤着物の接客サービスで身につけられる、”一生もの”のスキル

着物での接客サービスを通して手に入るものは、高いお給料だけではありません。
どこに出ても恥ずかしくない「立ち居振る舞い」
冠婚葬祭や親戚の集まりで着物を着る選択ができるようになり、自信を持ってふるまえるようになります。

日本文化への理解

器の扱い方や、着物や立ち居振る舞いの知識が教養となり、人生がより豊かになります。

コミュニケーション力

お客様の表情からご要望を察して動く力は、あらゆる人間関係をスムーズにしてくれます。

自分への自信

高時給にふさわしいプロの技術を身につける、その経験が、ひとりの自立した女性・男性としての自信を育みます。

料亭や旅館で、リーダーをめざすこともひとつの道ですが、着付けの講師やマナー講師といった道も選択肢に加えられます。
一度覚えた技術は、一生自分のもの。着物での接客サービスをきっかけに、キャリアの幅を広げ、人生をより豊かなものにしていけます。

まとめ

料亭・旅館で、着物を着て行う接客サービスは、単なる労働ではなく、自分を磨く機会でもあります。
北陸の食文化や観光資源に惹かれてやってきた観光のお客様を、着物姿でもてなし、喜んでもらう経験は、自分への大きな自信につながっていくはずです。
思いきって料亭・旅館での接客サービスの世界へ飛び込んでみましょう。
高い時給と柔軟なシフトが約束された働きやすい環境で、「私にもできた!」という喜びと、一生役立つマナーを手に入れられるはずです。