宿泊・飲食業界の仕事を通して、地域の魅力を世界に発信する”観光のプロ”になる方法

転職ノウハウ
宿泊・飲食業界の仕事を通して、地域の魅力を世界に発信する”観光のプロ”になる方法

北陸信越運輸局が2025年10月に発表した7月の宿泊旅行統計によると、富山県での外国人の延べ宿泊者数が35.8%アップしています。
アメリカの新聞『ニューヨーク・タイムズ』で富山市が、「2025年に行くべき52か所」に選ばれたことも後押しになっているようです。
同じ資料には、石川県の外国人の延べ宿泊者数が前年と比べて少し落ち込んでいることも記載されています。
しかし、2025年に金沢を訪れた外国人観光客の97%が兼六園を訪れたとの集計も発表され、国別で言えば台湾がトップという驚きの結果もあります。
北陸が観光で注目を集めていることに変わりはないといえるでしょう。
この記事では、こうした観光に関わるお仕事とその魅力をご紹介します。

1.観光に関わるお仕事なら、宿泊業と飲食業

観光客をおもてなしする代表的なお仕事が、ホテルや旅館などの宿泊業、飲食業、観光ガイドです。

ホテルや旅館などの宿泊業

施設によって募集している職種はさまざまですが、調理、調理補助、洗い場、清掃、宴会・レストランスタッフなどの求人が一般的です。
「週1~2日から・1日4時間からOK」「土日祝日のみOK」といった短時間勤務・曜日をしぼった働き方ができる施設も多いため、主婦・主夫、学生にとっても働きやすい環境が整っています。

飲食業

居酒屋やレストランからなる飲食業も、宿泊業と同じく「週1~2日から・1日4時間からOK」などの柔軟なシフトが魅力。
家事や育児、授業や部活動のすき間時間に働けるので、主婦・主夫、学生にも向いています。
「おすすめしたメニューが美味しいと喜んでもらえた」など、お客様から直接かけてもらえる「ありがとう」の言葉は、大きなやりがいにつながります。
お客様にとって観光は、非日常の特別な時間。その時間に関わるスタッフのひと言や気配りは、旅の思い出をより素晴らしいものにします。
自分の仕事で、お客様の大切な思い出の一部をつくる。これもまた、やりがいのひとつです。

観光ガイド

英語をはじめ、必須の言語を指定していることもある観光ガイド。
外国語を使って、インバウンドからの問い合わせにすぐ答える必要があるため、宿泊業や飲食業より少しハードルが高めの仕事だと言えるかもしれません。
ある程度の言語力がある場合は、それを活かして働くことで、大きなやりがいを感じられます。

2.宿泊業・飲食業のお仕事から得られる、お金以外のもの

【主婦・主夫の方】家事・育児の経験が仕事の強みに

観光に関わる仕事のなかでも、調理・調理補助、洗い場、配膳、清掃などは、主婦・主夫さんが毎日行っている家事・育児の経験を活かせる職種です。

たくさんの家事を同時に進める段取り力は、調理や清掃の効率をアップ。
離乳食づくりのサポートや子ども用スプーンの準備などは、育児経験があるからこそできる提案です。
その気配りが、子どもづれの観光客に喜んでもらえることは間違いありません。

実際の求人でも「30〜50代の主婦・主夫を中心に活躍中」と記載されることが多い調理・調理補助、洗い場、配膳、清掃のお仕事。
同じように日々をやりくりしている主婦・主夫さん同士はお仕事の連携も取りやすく、スムーズに業務を進められます。

【学生の方】社会人に必要な力を学ぶ機会に

宿泊業・飲食業で働いた経験は、就職活動で大きなアピールポイントになります。
正しい敬語、電話対応、クレーム対応のほか、臨機応変な判断力など、チームで仕事を進めるために必要な力が身についていくからです。

現場では、さまざまな業種の、多様な年齢層のお客様と接することになります。
大学では得にくいこの経験は、コミュニケーション能力を各段に高めてくれることでしょう。

3.現実も知っておこう。繁忙期の忙しさと、必要な体力

ここで、宿泊業や飲食業の現実も、正直にお伝えしておきます。
観光シーズンや週末、結婚式シーズンをはじめ、歓送迎会、花見など繁忙期と呼ばれる期間は非常に忙しく、立ち仕事が続きます。体力的に厳しいと感じることもあるでしょう。

お客様対応では、予想外のトラブルや理不尽なクレームに直面する可能性もあります。
嫌な思いをすることがあるかもしれません。

しかし、こうした経験を乗り越えることで、「どんな状況でも対応できる」という自信が育ち、自分の成長へとつながっていきます。

4.心を込めたおもてなしと経験が、”観光のプロ”への道を開く

観光に関わる仕事として宿泊業や飲食業を選んだのなら、地域のことを少し調べてみてください。

宿泊業なら、受付や宴会のちょっとした時間におすすめの観光スポットをご案内したり
飲食業なら、地元の食材を使ったメニューと食文化を伝えてみたり
宿泊業や飲食業でのサービスに観光の知識を加えると、お客様からの「ありがとう」はさらに大きなものになります。

調べていくなかで、「こんなにステキな場所が、地元にあったんだ」と、地元の魅力を再発見できます。
こうした新しい知識は、自分自身の暮らしもちょっぴり豊かにしてくれるはずです。

「少しずつ調べる」をくり返し、お客様に喜ばれながら、北陸の魅力を国内外へ発信する“観光のプロ”として成長していきましょう。

まとめ:地域を知りながら経験を積み、たくさんの人に喜んでもらえる“観光のプロ”に

観光地として注目を集め続けている北陸。
たくさんの観光客をもてなすために、宿泊業や飲食業での雇用機会も広がっています。

ホテルの宴会場やレストラン、旅館、料亭、飲食店といった観光に関わるお仕事には、大きく4つの魅力があります。

① お客様から直接いただく「ありがとう」の言葉が大きなやりがいになる
② 主婦・主夫は、家事や育児の経験を活かして活躍できる
③ 学生は、社会人になった時に重宝されるさまざまな能力を身につけられる
④ 臨機応変に対応する力が身につく

繁忙期の忙しさや立ち仕事の大変さなど、現実的な側面もあります。
でも、それを乗り越えた先には、お客様からの「ありがとう」という感謝の言葉と、地域の魅力を世界に発信し続けている”観光のプロ”としてのやりがいが待っています。
お客様の「ありがとう」は北陸の評判に直結します。北陸に再び訪れたいという気持ちを感じていただけるかどうかは、皆さんの対応次第です。

宿泊業・飲食業と観光の知識のかけ算で、“観光のプロ”を目指してみませんか?