【転職活動の進め方】自分に合った会社を見つける事前準備と、効果的な求人検索

転職ノウハウ
【転職活動の進め方】自分に合った会社を見つける事前準備と、効果的な求人検索

「せっかく転職活動をするのなら、自分に合った会社を見つけたい」。そのために必要となるのが自己分析です。
少し面倒に思うかもしれませんが、自分の経験や強み、資格、スキルだけではなく、「なぜ転職したいと思ったのか」「どんな働き方をしたいのか」といった目的と目標を明確にしておけば、求人検索も、その後のステップもスムーズに進めることができます。
この記事では、転職活動の際の事前準備と、効果的な求人検索についてお伝えします。

1. 自己分析をするメリットは?

自己分析をするメリットはたくさんあります。

・活躍できそうな仕事、自分に合った仕事が明確になる

自分の経験や強み、苦手なこと、資格やスキル、どんな時にやりがいを感じるか、といったことを書き出すと、やりたい仕事のイメージがかたまっていきます。
「仕事は辞めたいけれど、特にやりたいこともない」という方には特におすすめです。

・応募書類や面接での定番質問に対応できる

自分に合いそうな仕事が見つかったら、次のステップは会社への応募です。
応募書類や面接で定番の質問が、「転職の理由」「なぜ応募しようと思ったのか(志望動機)」「自己PR」。
自己分析をしていれば、こうした質問にも答えやすくなります。

例えば、

「学生時代も含めて飲食業で5年間勤めた。自分の接客の工夫が喜ばれ、お客様に「ありがとう」と言ってもらえることが仕事のやりがいだ」

このような経験と、仕事に対するやりがいを自己分析で書き出していたら、転職の理由も簡単にまとめられます。

「学生時代も含めて5年間飲食業で働き、お客様に喜んでいただきたい思いで接客の工夫も欠かしませんでした。その工夫を喜んでいただき、お客様に直接『ありがとう』と言ってもらえることにやりがいを感じてきました。故郷である石川県でも、『ありがとう』と言ってもらえる仕事をしたいと考え、地域密着で食の喜びを提供している貴社を志望しました」

「どんな工夫をしたのか」という具体的なエピソードを面接で話せるように準備しておけば、採用担当者の印象に残りやすいでしょう。自発的に工夫し、行動できる点はPR要素にもなります。

2. 仕事選びの優先順位を決める

あわせて明確にしておきたいのが、仕事に関する優先順位です。

「自分の経験や強み」「やりがい」を重視することは大切ですが、それだけで会社を選んでしまうと、社風や勤務時間が合わずに苦労したり、退職せざるをえないこともありえます。

ミスマッチが原因で会社を辞め、再転職をくり返していると、「雇用しても早期に離職するかもしれない人」「会社で同僚とうまくコミュニケーションを取れない可能性がある人」などとレッテルを貼られて、採用で不利になる危険もあります。

こうした事態を防ぐ方法のひとつが、優先順位を決めることです。
「絶対に譲れない条件」「できれば満たしたい条件」「妥協してもいい条件」の3つをそれぞれ書き出しておきましょう。

例えば、「絶対に譲れない条件」に、「自分の経験や強みを活かせるやりがいのある仕事」と「ワークライフバランス」を挙げるのなら、仕事内容に加えて年間休日や平均残業時間もチェックする必要があります。

優先順位をつけることで、自分に合い、なおかつミスマッチの少ない仕事を見つけやすくなります。

3. 複数の求人サイトを活用する

転職活動では一つの求人サイトに頼るのではなく、いくつかのサイトを戦略的に活用することが大切です。

大手の転職サイト(リクルートエージェント、マイナビ転職、dodaほか)では、幅広い業界や職種を知ることができます。
一方、地域密着型の総合人材サービス会社のサイトでは、独自の求人を見つけられる可能性があります。

4.求人情報をしぼりこむテクニック

求人サイトで効率的に検索を行うには、キーワード選びが重要です。

自己分析で仕事のイメージは固めたものの、具体的な職種名が分からない場合は、インターネットを使って職種名を調べておきましょう。

具体的な職種名を使って検索すると、関連性の高い求人情報が表示されます。
この時、職種名だけではなく、「石川県」「U・Iターン」といったキーワードを組み合わせると、地方の求人を見つけやすくなります。

5.生まれ故郷などの地方転職を成功させるには

地方転職には、ほかにも役立つ情報源があります。その一部を紹介しておきましょう。

・地域密着型の総合人材サービスサイト

地域密着型の総合人材サービス会社には、地元の会社からの求人相談が多く寄せられています。
そのため、大手の転職サイトにはない独自の情報を紹介している可能性も十分あります。
U・Iターンをはじめとする地方転職に役立つコラム情報を掲載している会社もあるので、働きたい地域に根差して活動している人材会社を調べてみるのも有効です。

・商工会議所や中小企業団体などが開催する合同企業説明会や就職フェア

商工会議所や中小企業団体は、地元の中小企業はもちろん、そのなかでも優良といわれる会社とのつながりが強い傾向にあります。
会員企業の求人情報を集めて公開している機関もあり、表面には出てこない隠れた求人情報が見つかる可能性も高いといえます。

独自性の高い地方の求人情報を手に入れるには、商工会議所や中小企業団体のサイトをチェックしたり、直接問い合わせたりといった手段のほか、合同企業説明会や就職フェアに参加する方法もあります。

イベントでは、求人情報だけでは伝わりにくい会社の魅力や、経営者の人柄に直接ふれることができます。

・地方自治体の求人情報や、U・Iターン支援情報

地方自治体や関連機関も、地域の求人紹介やU・Iターン支援情報を積極的に発信しています。
都市部でU・Iターン相談を行っている機関もあるため、地方転職を希望している都市部在住者には特に役立つでしょう。
移住支援制度をはじめ、自治体が敷いている地方就活助成・支援制度も、引っ越しを伴う転職の強い味方になってくれます。

まとめ

人手不足の世の中ですが、希望する会社で働くには、戦略的なステップが必要です。

自分の経験や強み、仕事に求める条件をまとめ、複数の情報源を活用することで、自分に合った仕事が見つかる確率が上がります。

入社してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、自己分析や優先順位の設定は必ず行いましょう。
準備を済ませておけば、キーワードを使った求人検索、応募書類の作成、面接なども効率的に進められます。

転職活動は、時間と労力を使うものですが、要点をおさえておけば、効率的かつ成功確率の高い転職活動ができます。

この記事を参考にして、まずは自己分析と優先順位を考えてみてください。